最近なめこアプリやってるとよく見る広告動画で(たぶんガス器具の広告)、広々したきれいなアイランドキッチンで若奥さんが料理してて、そこへ外国人ふうの旦那さん(と思しき人)が「タイ釣ってきた〜」と訛りの強い日本語でやってくる、というのがあるんですが、この旦那、その後どうやら風呂入ったのかさっぱりタオル使いながら出てきて、奥さんはそれに「これは肉じゃが」とかって鍋開けて見せ、「僕のタイは?」と聞く旦那にグリルで作ってる鯛めしを見せる、みたいな流れなんですがこれがなんだかものすごくもにょもにょする。私あんまりジェンダーフリーとかダイバーシティとか気にしすぎない方だとは思うんですが、「僕のタイは?」じゃないだろう自分で釣ってきた魚さばくくらいしろや、と思うし、奥さん延々料理だけやってるの、とも思うし、そもそもこの若奥さんが作ってるのが肉じゃが茶碗蒸し鯛めし、っていう、なんつーか不自然なほどジャパニーズで、この「やっぱり奥さんは家で台所に立って和食を作らなきゃ」みたいな妙なステレオタイプと「旦那さんが外国出身」っていう「ほら多様化社会を念頭に置いてるでしょ」的な設定との齟齬が気になって仕方がないのです。これ似た気持ちになったのが前に電車でよく見てた(最近ほとんど電車乗らないのでまだやってるのかもしれない)某電機メーカーの広告で、それは「共働き家庭で奥さん忙しくて男性も子供も家事に積極的ですよ」っていかにもな設定なのにものすごく凝った料理を丁寧に下ごしらえして遅く帰ってきたらしいお母さんがそれ今からやるの、というめんどくさそうな揚げ物なんかをやっている、ってやつ。いやそのシチュエーションなら週に何度かは外食とか店屋物とかでいいんじゃない? ちょっと理想的優等生的家族を描きすぎてない? って大変もにょもにょしてたのでした。
まあ全然気にしなくていいただのCMなわけですが。 なんかこう、シナリオ的に妙に気になっちゃうのよねえ……。
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