*気まぐれ日記*


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...... 2025年09月08日 の日記 ......
■ ねこ様のお導き。   [ NO. 2025090801-1 ]
ものすごく色々なことがあった日でして(主にトラブル(笑))、くたびれ果てて宿に戻った夜には半分寝てて不思議な文しか書けなかったので翌朝書いてます。そして色々なことがありすぎて翌日だともう思い出せないこともありそうだぞこれは……。

ボンという町にやってきてまして、何で知られてるかと言えばベートーヴェンの故郷かもしくは旧西ドイツの首都。で、町全体としてはとにかく何もかもベートーヴェン。街の至る所にベートーヴェン。だーりんがそのうち単なる「滑ります注意」みたいな看板についてる棒人間ですらベートーヴェンに見えてきたと言い出したくらいにはベートーヴェン。で、朝イチで訪れた観光案内所に「ベートーヴェンのついた偽ユーロ札」というおもしろグッズの販売機があり、私が地図とかもらってる間にだーりんがそれにチャレンジしたのですがなんと3ユーロ飲み込まれたのに何も出てこない。出てこないよ〜、と係の人に告げるとここ開ける鍵持った人がどこにいるとかなんとかしばらく大騒ぎになり、待たされること5分以上、さて面倒なことになったなと思っていたらようやく担当の人が現れて鍵開けてみたら(たくさんある鍵のどれかわからないってオマケつき(笑))、途中で引っかかってた偽ユーロ札が2枚……これ誰かたぶん他の人も諦めてるぞ。で、じゃあそのもう1枚私が買おうかな、って3ユーロ出そうとしたら「ちょっとテストしたいからもう一度やってみて」と自販機を元に戻し……今度はなんと1ユーロ入れただけで出てきちゃった。何故。まあ多分どっかで前に入れた人の2ユーロが引っかかってたんでしょうなあ。
という感じで今日も朝からトラブル続発注意報が。

とにかくよろしくないのは天気でして、朝からぱらぱら降ってるなあ、と思っていたら時々さらさら傘が必要なレベルの雨になって、みたいな感じ。予報では午後には上がるって言ってるんですが、まずは博物館的なところに行こうか、と、途中いくつかお店をのぞいたりしながらベートーヴェンハウスへ。ベートーヴェンの生家が博物館になってます。これはかなり見応えがあって、音楽好き&ベートーヴェン好きなら絶対楽しい場所。ショップでお土産も見たりしてけっこう時間を使ってしまいました。

その後少し雨があがってきたので、じゃあ今日のうちにブリュール(世界遺産の宮殿があります)に向かっておこうか、と駅へ。ブリュールは近いので近郊列車の自販機で切符を買ってしまおう、とタッチパネル式の自販機位を使い始めたら……ええ自販機ですよこれも……今回の旅のテーマは「観光案内所と自販機を信用するな」(笑)。とにかく全然クレジットカードが認証されない、現金は飲み込まれない。しまいにはクレジットカードが刺さったまま抜けなくなりまして、もう仕方ないから窓口にヘルプを出さねば〜、と切符売り場の窓口の整理券を取ったところでその場に残ってただーりんが「カードとれたよ!」どうやらめちゃめちゃ反応が遅かっただけの模様。なのでその整理券を使って普通にブリュール往復の切符を窓口で出してもらい、ちょうどいい具合にやってきた電車に乗った……ところでふと「公共のところって月曜日休みだったりするけどやってるのかな」という疑問が。いや世界遺産休みにしないだろ、と思いつつ手元のスマホで調べたら……うん、休みって書いてありますな……。電車はブリュールに向かってます。しかし近づくにつれ窓の外は横殴りの土砂降りです。電車はケルン方面行き。じゃあもともとケルンも行こうかと思ってたから行き先変更するかー! というわけでいきなりケルンへ。大混雑の大聖堂(こっちも世界遺産だが)はもう何度も来てるんでさらっと流し、だーりんが見たがってた教会と私が行きたかったオーデコロンの直営店をコンパクトに回ってきました。ケルンってどうもあんまり見どころある印象のない都市なんですが、街なかは賑やかでいろいろあって楽しいですな。ベヒシュタインのショールームすごく素敵で外から指咥えてみてました……ちっと弾いてみたいもんだがあれさすがにまったく買う気のない人は試弾できんよなあ……。

さて、そんなこんなでボンに戻ってきたわけですが(途中で30分に1本の電車に目の前で逃げられるとかあったが)、戻ってきてみたら割といい感じのカラっとした晴れ。道路も乾いてきてて景色も素敵。それなら今日のうちに行きたかった旧墓地を訪れよう、と、途中若干迷って余計に歩きながらも向かいました。墓地に辿り着くと閉まった門の向こうに猫ちゃんが。お、猫がいる、と「にゃーん」と話しかけてみたらにゃーんと鳴き返して近づいてくる。門の向こうだし食べられるようなものは何も持ってないし、ごめんね何もないよ、と話しかけながらさてこの門しまってるし入り口はどこだろう、と見たら「西の門は閉まっています」という案内が。じゃあ反対側とかにいけばいいのかな、と広い墓地の外周を反対側へ回ったらそっちにも門があったんですが完全に鍵がかかってる。開いてるはずの時間なのに何故、と見てみると「XX通りの門からお入りください」的な表示が。地図見たら「XX通り」ってあの猫いたとこだよね……さっき開いてなかったよねえ、と不思議に思いつつまた外周をてくてく歩いて元の門に。そしてまた猫さんに遭遇。あれそう言えばさっきこの門押してみてなかったかしら、と押してみたら……まああっさり開きましたね。もしかしてあの猫「ここから入るにゃーん」って言ってくれてたんですかね……。その後も我々の足にすりすりしながら歩き、さてわかりにくいらしいベートーヴェンのお母さんのお墓はどこかな、と案内図を見ながら歩いてたらなんと前を歩いてた猫が座った場所の墓碑に「ベートーヴェンの母」の文字が! この猫さんもしかしてすごい? なんかお礼持ってくるべきだった? いやこれマジで不思議体験でした。
この旧墓地の本当のお目当てはシューマン夫妻の墓参り。とても綺麗なところでした。私昔からシューマンが好きで、実はローベルトの曲のファンでもあるんだけどクララ・シューマンの存在がなんだかとても好きでして。なのでこれは大変いい経験でした……めちゃめちゃ歩いたけどな……最初に信じてあげられなくてごめんよ猫。

その後街なかのお店でお腹いっぱいごはん食べて宿へ帰還。晩ごはんのお店もいいお店だったなあ。


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